2014.05 南アルプス深南部 山犬段〜蕎麦粒山1627m〜鋸山1668m〜房小山1868m〜バラ谷の頭2010m






      所持品:テント(2人用)・シュラフ・コンロ・食器一式・食糧8食分
          ・水2ℓ.日本酒1ℓ・カメラ・携帯電話 他

      単独

      注意:稜線に並行している林道南赤石線は、崩壊していて山犬段から先は徒歩でも無理




  2014.05.08

前日、仕事を終えて自宅に戻り、その後マイカーで新東名経由で島田金谷ICへ。
北上して、道の駅川根温泉に22時到着。車中泊しました。

林道は悪路と聞いていたから、山犬段までは明日の早朝向かいます。



06:24 山犬段駐車場1404mに到着、ここは初めて来ました。

もちろんこの先すべて初めてです。

地名の由来は、昔は山犬、つまり狼が多かったところで、段は平坦な広場と
ガイドブックは説明していました。




駐車場の中に立派な避難小屋が有ります。(通年無人小屋)






山犬段避難小屋の内部。

この山域を縦走する人にとっては、有難い小屋でしょう。

小屋の中で朝食をして、17圓硫拱をしょって、

06:55 登山開始。




07:54 最初の山頂、蕎麦粒山1627m

雲が多くて遠望は出来ないけれど、天候は持ちそうだ。






私は左に行きますが・・・私の目指す黒法師岳方面の文字は無い。






08:27 蕎麦粒山の下りにて。

下りですが17圓硫拱が重く、一休み

このあたりの登山道は、この様に良く整備されています。




08:48 これから目指す房小山・バラ谷・黒法師岳を望む。






08:58 林道南赤石線が見える。

林道はどこまで通す予定だったのか知りませんが、今は荒れ放題です。

旧国鉄の廃止路線を想い出しました。






09:14 本来は、標識のバツ印の方から登って来るつもりでした。

去年の今頃は、林道経由で来られたようです。




10:11 目指す房小山・バラ谷・黒法師岳が少しも近くなりません。

もちろん、目的地に対して平行に進まざるを得ないコースです。

手前に見えているなだらかな大きな尾根は、鋸山から東に延びる千石平です。






10:15 三ツ合1602mに到着。

大半の人は、ここから西の高塚山1621mに向かうそうです。

私は、右の千石平に進む。




ここから私は、道の無い山域に入ります。

進路が判りづらい山頂などに着いたとき、方向を確認するために私の場合、

まず2本のステッキの先を今登って来た方向に向けます。

それから休憩開始。




次に、地図と磁石、または太陽の位置を確認して、片方のステッキを「南」に向けます。

この時、2本あるステッキのうちクマ鈴が付いているステッキは動かしません。

地図を確認して、目的方向に元気よく歩きはじめます。




10:21 聖岳方面を望む。

写真には良く写りませんでした。






10:37 登山道が無いところを尾根上を移動。

ヤバい所を通る事になってしまった。

GWの直後だから、誰かが歩いた跡があった。

左側に落ちたら助からないから、右側に体の重心を移して通過しました。




12:08 千石沢のコル付近。

この様に歩き易い所もありました。

ここで30分休憩し、コンロを出して昼食を自炊




13:13 千石平1674mに到着。

この標識は、以前林道が通れた時に立てられたものと、ガイドブックが教えてくれた。




千石平〜鋸山間。

この先、至る所で倒木が進路を塞いでいた。




13:42 鋸山1668m到着。

目的地の黒法師岳の名前が、ここで初めて表示されて、元気が出る。




14:04 先ほどの鋸山直下に、一番ヤバいガレ場が有った。

この先は、比較的広い尾根になるも、天候が心配になる。

現在地は、鋸山と房小山の中間点だから、今日の宿泊予定地であったバラ谷の頭と

黒法師岳のコルにある水場には、到着出来ないだろう。




16:13 房小山直下の残雪にて。

水場に到着出来ないならば・・・残雪の中の綺麗な雪を集めて、今夜の炊事をしよう。




16:40 房小山1868mに到着。

テント設営にちょうどいい平坦地があった。わーい!

日本酒を飲みながらテントを張った。




17:17 テント完成。

早速、食事の準備・・・が、テント泊登山の定番であるも、今日は単独行。

のんびりと景色を眺めて、酒を飲み、

18:20 調理開始。




18:45 いただきま〜す。

テントから北側の黒法師岳を見ています。

しかし、19時頃から風が吹き・雨が降ってきた。

コッフェルを外に出して雨水を確保。雨もありがたや。

23:30 寒くて目が覚めた。気温2℃。

雨具を着込んで暖を取る。あたたか〜。





  2014.05.09

昨夜の宿泊地、房小山にテント・寝具・ゴミをデポし、
軽量化で黒法師岳を目指します。
出来れば今日中に、山犬段駐車場に戻りたい!



06:53 房小山からバラ谷の頭を目指す。

今日は濃霧だから、いつでも引返せる準備をする。

要所では立止り、観望。場合によっては写真を撮っておく。




08:34 本邦最南端の標高2000m地点に到達。

実は、ここには是非来てみたかった。

何しろ、国内最南端の2000mであり、誰でも来られる観光地ではない。

この時点で黒法師岳を諦めて、目的地をバラ谷の頭に変更した。






08:38 先程の2000m地点からほんのわずかで、バラ谷の頭2010mに到着。

北側の黒法師岳は近いけれど、この先150m下ってから200m登るよ、と、地図が

話しかける。

本当は、行ってみたいけれども・・・

先程、ここで引返す事を決めたから、自分で自分を納得させた。






09:06 結局、バラ谷〜黒法師間の水場も諦めた事になるから、残雪で水確保。

雪を解かす間に一度目の昼食も取る。




やっと晴れてきたみたいだ。






09:54 バラ谷の頭を降りたところ。

これだけ晴れれば、迷うことは無いだろう。

だけど、昨日通過してきた3カ所のガレ場を想い出すと怖い。




東の空も晴れてきて、黒法師岳の兄弟の「前黒法師岳」が見えた。




振返れば、今回は諦めた黒法師岳と、先程の左のバラ谷の頭。






10:50 昨夜テントを張った房小山まで戻る。

テント・寝具・ゴミを回収し、山犬段を目指す。






14:48 ピンクの花がいっぱい咲いていました。三ツ合直下

後日、アカヤシオである事を知りました。




17:31 最初で最後の山頂、蕎麦粒山に戻りました。






17:55 山犬段に到着。疲れました・・・

この写真は19:05に撮影しました。

今夜は星の見事なマイカー泊です。





  2014.05.10

今日は、温泉に入ってから浦安自宅に帰ります。



寸又峡温泉の公衆浴場「美女づくりの湯」です。もちろん男性用露天もあります。

この温泉はアルカリ性なので、湯そのものが石鹸の役割を持ち、入るだけで綺麗に

なります。

石鹸を使わない方がいいでしょう。




美女づくりの湯の外観。






鉄道マニアでなくても関心を持っている、大井川鉄道井川線

国内唯一のアプト式鉄道(レールと車輪の歯車で登る)で、国内では最急勾配を登る

鉄道です。






過去に4日間、誰にも逢わない登山を経験してますし、ラジオで人の声を聞いているから

寂しくはありませんでした。

一方で、途中に山小屋は無く、エスケープルートの無い今回のコースは、真剣勝負

でもありました。

5月は雪が少なく、かつ残雪で水を確保出来、気候は安定し、虫はまだいない。

だからこそ出来た軽量登山でした。