2015.08 北アルプス南部
 前穂高岳3090m・奥穂高岳3190m
・涸沢岳3110m













所持品:コンロ・食器一式・食糧4食分
・水2リットル用ボトル・カメラ・携帯電話 他

単独

今回、前穂高岳に登頂出来たため、残る3000m峰は・・・
御嶽山3067mのみになりました。

行き:JR・松本電鉄バス利用
帰り:同上




  2015.08.16

JRの特急あずさと松本電鉄・同電鉄バスで、
上高地に向かい、
岳沢小屋に宿泊します。




12:17上高地を出発し、
今日は岳沢小屋を目指します。

写真は、観光ポスターで有名な
河童橋から見た穂高連峰の
吊尾根ですが、このホームページには
似合わないので、
奥穂高岳方面を拡大して掲載しました。



今日は暑い。
本当に涼しくて有難いところ。

穂高岳山荘の診療所で働いていた
女子大生の方々が、
先着していた。
診療所は交代勤務で、
無事に勤務を終えて下山中との事。
高山病の患者が多かったそうです。



15:25岳沢小屋に到着。

今日は暑くてバテ気味です。



岳沢小屋からみる霞沢岳2646m。

いわゆる「常念山脈」の最南端が、
この霞沢岳だ。



  2015.08.17

予定では穂高岳山荘まで
行きたかったけれど、
登山道が滝のようになっており、
停滞を決める。

今日ここに泊まる事で、
最終日の槍ヶ岳を諦める。




前穂高岳方面登山道。

このままでは、
登ることも下山も無理でしょう。

写真では、清流に見えますが、増水しています。

滝の大きさを説明したくて、
2020.05.04 新型コロナウイルス
感染拡大で自宅待機中に、
写真に黄色い矢印(2m)を挿入致しました。



  2015.08.18

紀美子平に荷物を置いて、前穂高岳を往復し、
奥穂高岳を超えて、穂高岳山荘に宿泊します。




05:40岳沢小屋を出発。

昨日、滝のようだった沢を渡ると、
テント場があり、
紀美子平方面を見上げる事が出来る。

今日は行けそうだ!



2200m付近のお花畑から、岳沢小屋を見下ろす。

頻繁に休憩しながら登って行きます。



06:41一方通行区間。

一方通行ということは・・・・
やはり大岩・一枚岩などが有って、難所でした。



少し高所恐怖に慣れてきましたが、
途中では休めないだろう。



07:30岳沢パノラマ着。

明神岳2931mが、まだまだ高い!



紀美子平直下のスラブ状の岩場。
ガイドブックやヤマレコを見ると
、一番の難所がここ。

ここで、過去に何度も転落事故が
起きている。

ちょうどその時ラジオから、
昨日穂高連峰の涸沢槍で、
24才女性が転落したというニュースが流れた。

私が明日通る涸沢槍であります。



08:40紀美子平に到着。

リックサックが7つほど置いてある。
水を飲み息を整えて、軽量になり出発。

ちなみに、紀美子とは実在人物で、
この登山道(重太郎新道)を
建設した人の娘なのだそうです。



奥穂高岳に続く吊尾根の稜線が
低くなってきた。

周囲を見回すと、雲が下に見えている。



09:21前穂高岳3090mに到着。

涸沢からの霧が深く眺望はないけれど、
今回の最大の目的地だったので、
ここで霧が晴れるのを待つことにした。

前穂高岳に登れたことによって、
3000m峰で残るは、
御嶽山3067mのみとなりました。



40分待ってみたけれど晴れないから、
紀美子平に戻ろう。

先程まで、たったひとりの寂しい山頂でしたが、
大勢の登山者が辿り着いてにぎやかです。
私は、にぎやかの方が北アルプスの山頂らしくて
好きです。



紀美子平で食事を済ませて出発。

写真は、吊尾根の最低鞍部付近。
後ろから女性2人が歩いて来たから、
お陰様で、道の様子が写真でもわかり易い。



最低鞍部からはこの様な登りが続く。

奥穂高岳山頂手前の「南稜ノ頭」
までの登山道は、
終始岳沢側のまき道ですが、
このあたりで、
涸沢側の眺望がありました。



その、涸沢側の眺望。

霧が薄くなってきました。
前穂高岳北尾根が望めます。



涸沢カールの2二軒の山小屋が見えています。

両方とも一度づつ宿泊したことが有りますが、
明日はどっちに泊まろうか?



山頂手前の「南稜ノ頭」の直下。

はじめて来る人で、地図を見ないで歩いた人は、
この峰を奥穂山頂だと想う事でしょう。

しかし、写真のように、長い長いクサリ場が待っていた。



12:27山頂が見えて来た。

どうやら左奥が本当の山頂のようです。



奥穂高岳3190mと書かれています。

石を積んだその上に、神社があります。
前回登頂した30年前にはありませんでしたが、
物の本によれば、南アルプスの北岳3192mを
抜いて第2位に上がる為であるとか?

確かに神社のてっぺんは、3193m位になっている
はずです。



奥穂高岳山頂から、涸沢岳3110m。

涸沢岳の向こうに槍ヶ岳3180mが
見えるはずです。
遠望は、明日の楽しみに取っておこう。

14:00なかなか霧が晴れない。
70分間のんびりしてたら、
他の登山者がいなくなった。



今日の宿泊地、穂高岳山荘が見えた。

でも、この先急下降の岩場と
ハシゴ場あります。



岩の間のイワギキョウ?。

やっと花の写真を撮る
余裕が出てきました。



14:35穂高岳山荘に到着。

とても大きな、綺麗な山小屋です。

風力発電の風車がヘリのプロペラのように
勢いよく回転し、
太陽光パネルが「真っ黒に」輝く、
山上の発電所です。
自然エネルギー発電こそ、
最も山小屋に似つかわしい電源でしょう。



  2015.08.19

早くも休暇の4日目。
当初の予定では、南岳小屋から
槍ヶ岳に登頂し、槍沢ロッヂまで
行く予定だった。

悪天候の関係で、岳沢小屋に連泊した為に、
槍ヶ岳は諦めたから、
今日は北穂高岳から、涸沢小屋に向かう計画に、
頭の中では変更した。

しかし・・・実は、昨日の前穂高岳から
紀美子平に戻る途中に、
後ろを歩いていた登山者(40歳代女性)が
、転倒し、
いわゆる「もらい事故」で
右足と右わき腹を強打していた。

なので、体調不良になってしまい、
一応涸沢岳まで行ってみたけれど、
その先の縦走は諦めて、
横尾山荘まで下る事にした。

転倒した女性は、頭部を岩に強打したものの、
ヘルメットのおかげで
無事のようだった。




天然の冷凍機の中で夜明けを待ちます。

常念岳2857mの右側が焼けてきている。



ご来光です。

山小屋の前に、大勢の登山者が集まって、
大歓声と拍手があがる。




涸沢岳を目指します。

写真は西側を撮りました。
右が笠ヶ岳2898mで、左遠方が白山2702m。



涸沢岳直下にて。

右は奥穂高岳の稜線で、中央の岩山が
前穂高岳3090m。

遥か彼方に南アルプスの北岳・仙丈岳・甲斐駒ヶ岳と
富士山が見えています。

さて、3000m峰が何座見えるでしょう?



06:45涸沢岳3110mに到着。

写真は、奥穂高岳3190m山頂。
山頂直下(左側)に、大勢登山者がいますね。



ジャンダルム3163m。

バリエーションコースで有名ですね。
私には無理でしょう。
私が歩いたら、途中から「超特急岳沢行き」に
なってしまう事でしょう。



涸沢岳の三角点3103m付近の縦走路。

30年前には、
逆コースを縦走して来ました。
逆コースは、最初は「やさしい」から、
途中からは
引返したくなっても戻れない、
そんな辛さがありました。



30年前、まだ登山靴を持っていなかった時に
良くこんな岩場を通れたなぁ。

その時は、28歳・・・今は58歳。
若い時の記録は捨てて、58歳の登山をしよう。

もちろん、引返しました。



左の急斜面の岩場を、2人が下っている。

岳沢小屋で一緒に連泊した2人だ。
60歳代男性と70歳代女性の2人組は、
何としても
北穂高岳に行くと話していた。



涸沢岳から北を望みます。

槍ヶ岳3180mが同じ高さに見えてます。



この他に、水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳・双六岳・
日本海などなど。

08:10涸沢岳で85分眺望を楽しんで、下山します



穂高岳山荘に戻り、奥穂高岳を目指す登山者を
見守りました。



涸沢カールのザイテングラードから、
行きたかった
北穂高岳3106mを見上げる。

また、今度。ケガをしていない時に!



涸沢小屋にて。

お花畑の中を行く単独行者。
私も、他の登山者から、
こんな感じに映るのだろうか?

30年前に比べれば、単独行は増えている。



お盆が過ぎて、テントの数も少ない。

今年の夏山は晴天が続いて、賑わったそうです。



15:20横尾に到着。

ここで、槍ヶ岳方面の登山道と合流し、
上高地まで3時間の遊歩道である。

いわゆる登山者の領域は、ここで終了と言って
良いでしょう。



  2015.08.20

明日は仕事。
横尾〜上高地の遊歩道を3時間歩いて、
バスと電車に乗って帰宅です。

一部の職場同僚が、写真を楽しみにしていたから、
写真を選抜しながら帰ろう。

16:20浦安自宅着。