2016.08 北アルプス 白馬岳2932m
・清水岳(しょうずだけ)2603m











所持品:基本登山用品一式・食糧5食分・非常食2食分
    ・水2リットル分のボトル・日本酒2リットル 他

単独

変化に富んだハードな清水尾根を下りに選びました。
歩かなければ来られない、鑓温泉と秘湯祖母谷温泉も魅力。

公共交通利用
行き 舞浜〜新宿:JR、新宿〜白馬:京王バス、
白馬〜猿倉:タクシー
帰り 欅平〜宇奈月:黒部渓谷鉄道、
宇奈月〜黒部:富山地方鉄道、黒部〜東京〜舞浜:JR



  2017.09.04

前日、職場から帰宅後、夜行バスに乗って白馬駅へ。
この時期の平日は猿倉行のバスは無いので、
タクシー相乗りで猿倉へ。




06:35 猿倉着

タクシー相乗りした30歳代の男性を
大雪渓方面に見送り、
私はゆっくりと支度を整え、朝食後、
鑓温泉小屋を目指します。

07:00 猿倉出発



09:13 小日向乗越で大休止。

10:40 杓子沢(写真)を渡る。
今日一番の注意箇所かもしれないが、
3日目の清水尾根に比べれば、問題ありません。



鑓温泉小屋の直下のお花畑です。

シナノキンバイでしょうか。



少し登るとこんな光景が見られます。



11:47 鑓温泉小屋に到着しました。

熱い温泉は、とうとうと流れ出ています。

火山では無いこの山に、温泉が湧くとは・・・。
きっと、フォッサマグナ糸魚川-静岡線の
いたずら・・かなぁ



その、露天温泉です。

ここは混浴です。
他に、内湯もありますよ。

動画 鑓温泉露天風呂


  2017.09.05

今日は、鑓温泉小屋から稜線に登り、
白馬三山(鑓ヶ岳〜杓子岳〜白馬岳)
を縦走し、村営頂上宿舎に宿泊します。

スマートフォンは、先月の八ヶ岳での
教訓を活かして、
歩行中はスイッチオフ。
メールや写真撮影の時のみ電源を入れて
使用しました。

毎朝6時に自動的に電源が入る機能は、解除した。


05:13 ご来光です。



今日は一日中好天のようだ!



06:40 鑓温泉小屋を出発。

しかし、出発してから40分間は試練の連続。

急登・岩場トラバース・クサリ場が多い。



07:20 急登を終えれば、
大出原(おおでっぱら)という
なだらかなカールの底の様な場所に出ます。

写真は、大出原から白馬鑓ヶ岳を
見上げています。

動画 大出原からの眺望


ここで小休止をしました。

振返れば、高妻山・妙高山が見えます。



09:35 稜線に出ました。

2つの「ヤリ」が見えます。
白馬岳山頂からは、3つの「ヤリ」が
見えるでしょうか?

南側は、唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳と
稜線続きです。



富山県側も、ここで初めて眺望出来ます。



長野県側の街は、雲の下ですね。



10:20 白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)2903mに到着。

目指す白馬岳(しろうまだけ)2932mは、
まだ遠い。



白馬鑓ヶ岳から、明日下る清水(しょうず)
尾根を望みます。

明日は雨になりそうなのです。



12:05 ここで昼食を自炊しよう。

場所は、杓子岳を過ぎたところです。

白馬岳は、長野県側は崖で富山県側は緩い斜面です。



登ってきた鑓ヶ岳です。



富山県側も眺望良好です。



地図上の丸山付近です。

右は鑓ヶ岳、左は杓子岳です。

疲れていた為に、杓子岳は割愛させてもらいました。



13:15 村営頂上宿舎です。

経営は財団法人に委託されています。



14:05 白馬岳2932mに到着。

今日の最終目的地に着いて、
のんびりしたいけれど、
風が強く、他の登山者も早々に
降りて行った。

動画 白馬岳到着


気になるのは、やはり明日行く
清水尾根方面でした。

目の前の旭岳は2867m。

こんなに近くに白馬岳があり、
稜線から外れているから、
脚光を浴びない(手付かずの)山です。

天候が良く、時間が許せば
寄って行きたいと思います。



ヤリました!

3つの「ヤリ」が見えています。



村営頂上宿舎の「庭」に咲くイワギキョウ。



村営頂上宿舎に戻りました。

さすがに9月の平日です。
16人部屋に2人です。



小屋を知りつくそう!

ここは、売店・レストランです。

通過する登山者向けの施設ですが、
時間が早いので、ここで休憩しています。

この村営頂上宿舎は、素晴らしい山小屋でした。



夕食はバイキングを楽しみました。

とても豪華です。



  2017.09.06

今日は、楽しみにしていた
清水尾根を下ります。
ヤマレコなどのレポートを見ると、
多くの高山植物が見られる素晴らしいコース。

標高差2000mを下るハードコースでもあります。




05:05 村営頂上宿舎を出発。

夜中からずっと雨でした。

写真は、旭岳をトラバースしたあたりです。

もう少し雨が小降りになってくれないか。



小旭岳付近の岩石帯です。

ここで、30歳代男性2人組に抜かれます。

その2人組は、あっという間に
視界から見えなくなります。



07:10 清水岳2603m

今回の楽しみの一つでしたが、
何も見えない、寒い、辛い、休憩も億劫になる。

ここで、19歳の単独男性に抜かれ、やはり直ぐに
視界から消えていきました。



ここで小休止をしました。

ガイドブックによれば、
清水岳周辺は美しい池塘が点在し、
隠れた楽園なのでしたが、あまりの寒さと強風で、
休憩する気にならないものでした。



高山植物たち。

やはり、花はちじんでいます。
(晴れていれば咲くでしょう)



09:05 不帰岳避難小屋に到着。

助かったという気分です。
天候が悪く、ろくに休憩できず歩きました。

先行の3人は、既に立ち去っています。

何となく取り残された気分ですが、
年齢を考えてゆっくり休もう。
初めてタバコを吸えたし、食事もしました。

09:50 避難小屋出発。



14:45 やっと林道に降りられました。

ここまで、沢を渡る毎に滑りやすい崖を降りたり登ったり・・・。
疲れきってしまいました。

この先注意するのは、クマだけです。



歩いて来た祖母谷と、祖父谷が合流しています。

祖母谷温泉は、もう近い!

15:05 山小屋祖母谷温泉に到着。

先行の3人が、心配してくれていた。

19歳の単独男性は、12時頃に到着していたようです。



荷物を整理して、露天温泉に入りました。

動画 祖母谷温泉露天風呂



この山小屋の夕食も、思い切り豪華でした。
(写真は撮り忘れ・・と言うか
カメラはびしょ濡れで撮れず)



  2017.09.07

今日は、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗って下山し、
富山地方鉄道・北陸新幹線を乗り継いで帰宅します。

トロッコ列車も楽しみの一つでした。




祖母谷温泉の全景。

旅行のパンフレットにもお馴染みの風景です。

外国人観光客の姿も見られましたよ。



欅平(けやきだいら)駅が見えてきました。

この先は、もう歩かなくても自宅に帰り着きます!



黒部川本流です。
不気味な増水注意サイレンが鳴り響いていました。

黒部らしい深い谷だと、ガイドブックが紹介しています。





山奥の駅ですが、立派な駅。

ゆっくりとトロッコ列車を楽しもう。

動画 トロッコ列車1

動画 トロッコ列車2

この様な場所にダム・道路・鉄道を
建設した人たちは、大変だったと思います。
しかし、それでもこの山域は、
まだまだ秘境と言えるでしょう。