シベリア鉄道 
Владивосток〜Москва 全長9259km
(シベリア鉄道2日目)














  2017.04.13 主なスケジュール

ヴャーゼムスカヤ〜ハバロフスク〜
オプルチエ〜ベラゴルスク



音楽 コロブチカСтилус
(ロシア民謡=テトリスゲームや、
フォークダンスでおなじみ)


今日の最大の楽しみは、ハバロフスク停車と、
アムール川鉄橋。
Максимум удовольствия от сегодняшних
Хабаровск остановить и мост через реку Амур.

07:55 日本時間06:55 ハバロフスク停車
(人口65万人)
Остановка в Хабаровске (население 650000 человек)

30分停車中に、機関車との対面、
全客車の外からの見物。

08:40 日本時間07:40 アムール川鉄橋 
長い鉄橋が掛かっているでしょう。

もちろん動画を撮影しよう。

13:58 日本時間13:58 オプルチエ停車 
モスクワとの時差6時間になる。

ここで30分停車中に、キオスクでの買い物予定

ハバロフスクで列車外観見物が出来なかった場合は、
ここでする

18:29 日本時間18:29 ベラゴルスク停車 
キオスクで食料調達予定。












2017.04.13 行動記録





05:27 ヴャーゼムスカヤ停車。

始めて見るシベリアの夜明け。
他の乗客は降りてホームを散歩しようとは
思わないのか?

しばらくひとりで黙って空を見上げていた。



※コラム4 ロシアの車掌さん。

長距離列車は、例外なく客車1両に2人の車掌が担当し、
交代で24時間昼夜勤務する。

大半は女性の車掌で、私の乗った7号車には、
リカさん(30才代)とルダさん(20才代)という
2人の女性の車掌さんで、
終点のモスクワまでお世話になった。

お土産の日本製バームクーヘンを2個づつプレゼント。




ヴャーゼムスカヤの駅ビル。

なんと、イクラを売ってる。
しかも、日本には少なくなった
塩イクラではないか!!

私:「スコーリカ イクラー ストーィト」
=イクラはいくら?(笑)
売主:「1100p」(紙と鉛筆を渡して金額を
書いてもらった)
買うことにした。

イクラという言葉は、ロシア語です。
日本のイクラは醤油漬けで、
本来のイクラの味とは違うと思います。
ロシアのイクラは、いわば元祖なのでしょう。


その塩イクラを、黒パンやトマトと一緒に食べよう。

しばらくして、車掌のリカさんが個室に来た。
何やらイクラを持っておいで との事。

車掌室の冷蔵庫を使っていいよ、だって。
とてもありがた〜い!
私:「スパシーパ!」(ありがとう)


私が乗った7号車(1等車)は、個室が9室あって、
その他に、進行方向に車掌室、後方にトイレ2室。

私は3号室(座席番号5〜6)、
隣の4号室にはアメリカ人夫婦がイルクーツクまで乗車し、
7号室には男性1人。


シベリアの朝日。

朝陽の反対側に、列車の影が見えてます。

動画 朝陽の列車の影


ハバロフスクはもう少し。

Хабаровск – немного больше.

列車の動力は、先頭の機関車だけなので、
客車内はとても静かで、ラジオも良く聞こえる。

列車が風を切る音も良く解かった。

ロシアのラジオは、AM放送は殆ど無く、FMが主流。
列車内では、ラジオが聞けるので、音楽専用放送を
聞いていた。


07:55 ハバロフスク停車。
第1走者の機関車との対面を果たせた。 

正直なところ、写真撮影に結構気を使うものでした。
ロシア人には、鉄道マニアという人達が少ないのか?
わざわざ機関車の前にまで行って
写真撮影をしている人は他にいなく、
まして外国人である私は、
とても目立つ存在でした。

いずれにしろ、その場の雰囲気とロシア人の行動を
良く観察することとした。

動画 ハバロフスク駅構内1
動画 ハバロフスク駅構内2


列車の車体は、かなり大型でした。

ちなみに軌間は1520mm。新幹線よりも広い。


こちらは6号車。ウラジオストクのシンボル、
アムールトラ(虎)が描かれている。


私たちの7号車の外観。




丁度、下りウラジオストク行の列車が入線して来た。

(左側の列車)


ロシア号の車内通路です。

今は無いJRの寝台車に似ています。

電光表示に、モスクワ時間と
車内気温が表示されていた。
列車の運行は全て「モスクワ時間」・・・なるほど、
それがいいかも。


列車はアムール川鉄橋を渡っています。

鉄橋は2階建で、上が高速道路、
下がシベリア鉄道。
ちょうど、日本の瀬戸大橋みたいです。

強風につき、列車は徐行している。

動画 アムール川鉄橋

アムール川は、凍結中。
ほんの数十キロ上流は、中国領のはずであります。


アムール川鉄橋の下流側。

この川の真水が、北海道のオホーツク海側に
流氷となって現れるのです。


キロポスト。

日本の鉄道や、高速道路・
国道にも必ずあるけれど、
シベリア鉄道の9259キロは、
距離が桁外れでしょう。

日本で一番長い国道4号線でも、700キロは無い。

ウラジオストクでは9259キロ。 このキロポストがセロになる時、旅は終わります。


さっきまで、シベリア鉄道の上を通っていた道路です。


個室を出る時のカード式キーです。

これなら個室を離れても安心!
このことは、ガイドブックにも、まだ未発表ですよ!


列車は、ハバロフスクから西に進路を変えて
ユーラシア大陸奥深く入って行きます。

まるで、日本の尾瀬ケ原の様な美しい湿原が、
果てしなく続きま〜す。

動画 広大な湿原


ハバロフスクの次の停車駅にて(2時間後)

列車の最後尾には、このようなドクター車両が
付いていた。
線路測定・点検車らしい。

貨物列車の通過を見ていたら、7分停車は、
あっという間に終わり、
私が唯一乗り遅れそうになったピロピジャン駅。

動画 通過する貨物列車

走り始めたロシア号を追いかけて、
乗車可能の一番後ろの客車の女性車掌が、
「ここで乗って」というポーズ。

7号車の車掌ルダさんが、心配そうに私を
確認に来ました。
ごめんなさい!すみませんと日本語で。

すかさずルダさんに、
バームクーヘン2個を差し出す。


しばらく車内で車窓を眺めていよう。

動画 シベリア横断道路

珍しくディーゼル機関車索引の貨物列車がすれ違う。
動画 すれ違う貨物列車1

本当は、列車の最後尾で動画を撮りたかった。
残念ながら、ドクター車両のおかげで、
最後尾の車両には行けなかった。

どんなにお願いしても、無駄だった。


車内で時刻表を見つけた!

ロシア語が読めます!
駅名のみですが・・・。





シベリアの送電線だ。

日本の送電線よりも、弱々しい感じがする。

日本と同じような送電線鉄塔も多くありました。


通過駅の駅舎。

もちろん、駅舎無しの無人駅も多かった。

一方で、トンネル・橋には、必ず監視員がいて、
専用の宿泊施設も建てられていた。

動画 鉄橋と監視員の小屋

一部の踏切も同様だった。


列車は、幾つかのなだらかな峠を超えて走る。


13:58 オプルチェ停車。

下車するひと1人。

ひとり旅の人は、私の仲間?


その人を、何となく眺めていました。

停車時間があるので、近所のおばさんと思われる人の
露店で、ホットドックのようなものを買う。(15p)


私の部屋です。

間口2m×奥行2.5m位で快適です。


18:29 ベラゴルスク停車。

機関車あっての鉄道ですね。

こちらは第2走者です。

日本のように客車が自走する「電車」
(エレクトリーチカ)は、
脇役です。

コラム5 シベリア鉄道の電化方式

シベリア鉄道は、全線複線電化でした。
しかし、地域によって電圧や
直流/交流の違いがあります。

ウラジオストク〜マリインスク交流 25000V  5579km
マリインスク〜パレジィノ  直流 3000V  2526km
パレジィノ〜ウラジミール  交流 25000V  944km
ウラジミール〜モスクワ   直流 3000V  210km



シベリア鉄道では、旅客よりも貨物がメイン。

支線では、客車と貨車を併結した列車も走っていました。

幹線では、何と50〜70両編成の貨物列車が、
10分に1本は、すれ違っていました。

70両といえば、全長1キロは超えています!


ベラゴルスクのキオスク。

ここで夕食を仕入れる事を計画していた。
ここでもロシア人の行動をよく見て、
ロシア人が大勢買っている店に行こう。

その方が、安くて新鮮なものが売られているでしょう。


虎の絵の6号車が、良く目立ちますね。


駅の外にも出てみた。

7号車の車掌リカさんと、6号車の男性車掌が、
私をみている。

あまり遠くに行くなよ! かなぁ。

ロシアでは、乗客を途中停車駅で置き去りにすると、
車掌さんは罰を受ける事を、ここで知りました。


水餃子の大×1+小×5=100p


ピロシキ(揚げパン)2個 35p×2

親切なリカさんは、水餃子とピロシキを
レンジでチンしてくれた。

すかさず、バームクーヘン2個。


シベリア鉄道2日目の夕焼け。

動画 夕陽と貨物列車

水餃子・ピロシキ・イクラそれに、
ウラジオストクで買ったサラミ・
黒パン・ウインナーと
ウォッカで夕食にしよう。

家族や職場の人にメールを送ろう。

コラム6 シベリア鉄道車内での通信事情

私のスマホでは、インターネットは無理でしたが、
ショートメールサービス(SMS)は可能。

その際、普通に通信するとかなりの
高額になるので、
携帯電話会社に事前に問い合わせるか、
渡航先で勝手に入ってくる
携帯電話会社のメールを見てみよう!

私は、Beeline/RUS(ロシア)を利用した。


シベリア鉄道 その1
Транс-Сибирской поезд 1

シベリア鉄道 その3
Транс-Сибирской поезд 3

シベリア鉄道 その4
Транс-Сибирской поезд 4

シベリア鉄道 その5
Транс-Сибирской поезд 5

シベリア鉄道 その6
Транс-Сибирской поезд 6

シベリア鉄道 その7
Транс-Сибирской поезд 7

シベリア鉄道 その8
Транс-Сибирской поезд 8

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